Claude Skillsで業務効率10倍!エンジニアが教える作成方法と活用事例
今回はClaude Skillsについて概要から、今話題の「UIデザイン開発で AIっぽさをなくす方法」におけるSkillsの活用についてもまとめてみました!
ちょっとよくわかっていない人、もっと便利な機能を知りたい人は必見の内容になっているので、最後まで見ていただけると嬉しいです!
目次
はじめに:AI界隈をザワつかせた「Claude Skills」
2025年10月、AI界隈がちょっとザワつきましたね。何を隠そう、あのAnthropicがClaudeに「Skills」っていう、とんでもない新機能をぶっ込んできたんです。
正直、僕みたいな毎日コードと睨めっこしてるエンジニアからすると、「ついに来たか!」って感じで、かなり興奮しました。
これまでのAIって、いくら賢くても「その場限りの指示待ち君」みたいなところがあったと思います。でも、このSkillsはAIに再利用可能な「専門知識」や「得意技」のようなものを教え込めるという話です。
これはもう、AIとの付き合い方が根本から変わる予感しかしません。
この記事では、僕自身がエンジニアとしてワクワクしながら調べ尽くしたClaude Skillsの全てを、余すところなくお伝えしようと思います。
基本的な概念から、具体的な作り込みの方法、そして「こんなことまで出来るのか!」と驚いたフロントエンドデザインへの応用例まで。
この記事を読み終わる頃には、あなたもClaudeを自分だけの「最強の相棒」に育て上げるための第一歩を踏み出せるはずです。
そもそもClaude Skillsって何?
じゃあ、その「Skills」って一体何なのよ?って話ですよね
一言で言うと、Claudeに特定の「得意技」を覚えさせるための「技の書」みたいなもんです。1
もっとちゃんと説明すると、指示書やスクリプト、参考資料なんかをひとまとめにしたフォルダのこと。
これをClaudeが「ふむふむ、この仕事ならあの技が使えるな」って感じで、必要な時に動的に読み込んでタスクを実行してくれるわけです。
例えば、会社のブランドガイドラインに沿った資料作りとか、毎週やってる定型的なデータ分析とか、そういう「いつもの作業」をSkillとして一回作っておけば、あとは「やっといて」の一言でClaudeが完璧にこなしてくれるということです。
もう、毎回同じ説明をしなくて良くなります。これは、非常に嬉しいですよね。
この機能が出てきた背景には、やっぱり「AIの応答って、なんか一般的で物足りないよね」っていう、僕らが感じてたモヤモヤがあるんだと思います。
Skillsを使えば、Claudeはただの物知りアシスタントから、あなたの仕事内容を深く理解した「専門家」に進化します。
ちょっと待って、他の機能と何が違うの?
でも、ClaudeにはProjectsとかSubagentsといった他にも色々な機能があります。
わかりやすいように、ここで僕なりの解釈でサクッと整理してみます。
| 機能 | 一言解説 | 永続性 | 中身 | 呼び出し方 | コードOK? | こんな時に便利 |
| Skills | 再利用できる「得意技」 | ずっと使える | 指示+コード+資料 | 必要な時に自動で | OK | 専門的な定型業務 |
| Prompts | その場限りの「お願い」 | 一回の会話だけ | 言葉だけ | 毎回言う | NG | 簡単なタスク |
| Projects | プロジェクトの「共有フォルダ」 | プロジェクト内 | 資料とか背景情報 | 常に参照 | NG | 集中して何か作る時 |
| Subagents | 仕事を丸投げできる「部下」 | ずっと使える | 独立したAIロジック | 指名して呼び出す | OK | 専門タスクの委任 |
| MCP | 外部ツールとの「接続プラグ」 | 常に接続可能 | ツール定義 | 常に使える | OK | 外部データを使いたい時 |
要するに、Promptsは使い捨てのメモ、Projectsは作業机に広げた参考書、Subagentsは専門分野の違う同僚、MCPは便利な外部ツール、そしてSkillsは叩き込まれた「手順書」って感じですかね。それぞれ役割が違うから、上手く使い分けるのがキモになりそうです。
ここがスゴい!Claude Skillsのイケてる4つの特徴
このSkills、ただの便利機能ってだけじゃないんです。
開発者が「よく分かってるな〜」って唸るような、イケてる特徴が4つあります。
Composable (組み合わせ可能)
僕らが「あれとこれをやって」って細かく指示しなくても、Claudeがタスクを理解して、勝手に必要なスキルを組み合わせてくれます。
まるで優秀なアシスタントが「この件なら、AとBの資料が必要ですね」って先回りしてくれる自律性があります。
Portable (移植可能)
「一度作れば、どこでも使える」ってのは正義ですよね。
Web版のClaudeで作ったSkillが、API経由でも、ローカルの開発環境(Claude Code)でもそのまま使えます。
このポータビリティの高さは、開発者としては本当にありがたい。
Efficient (効率的)
ここが技術的に面白いところで、「Progressive Disclosure」っていう仕組みが特に効いてきます。
いきなり全部の情報を読み込むんじゃなくて、まずはSkillの概要(メタデータ)だけチラ見して、「これ、使えるかも?」って判断してから詳細を読み込むため、無駄なコンテキストを消費せず、AIの思考速度が落ちないようになっています。
Powerful (強力)
そして何より、PythonやJavaScriptなどのコードをSkillに含められるのが最高です。
AIの文章生成はどうしてもフワッとしがちになりますが、正確な計算とかファイル操作みたいな「キッチリやってほしいこと」は、コードで書いて示すことができます。
両方の「いいとこ取り」ができるのがありがたいですね。
どこでどうやって使うの?使い方まとめ
じゃあ具体的にどうやって使うのか。あなたがどのClaude製品を使ってるかで、ちょっと方法が異なります。
Claude apps (Web版、デスクトップアプリ版)
ProとかTeamプランに入ってれば、設定画面からポチッとSkillsを有効にするだけで、Anthropic公式の便利Skillが使えるようになります。
自分でカスタムSkillを作りたい時も、「skill-creator」っていう専用Skillに話しかけるだけでOKです。
「こんなことしたいんだけど」って言うと、対話形式で必要なファイルを作ってくれるなど、至れり尽くせりですね。
Claude Developer Platform (API開発)
API経由でSkillsを使う猛者向け。
新しくできた/v1/skillsエンドポイントを叩けば、Skillの管理もデプロイも自由自在です。
ただし、Skill内のコードを実行するには「Code Execution Tool beta」を忘れずに有効化しましょう。
これをONにすると、安全な砂場(サンドボックス)でコードが動くようになります。
Claude Code
Claude Codeでは、Skillsはプラグインとして扱います。
公式マーケットプレイスから必要なSkillをインストールするだけで利用可能です。
もちろん、自分で作ったSkillを~/.claude/skillsディレクトリに置けば、チーム内での共有も可能です。
ゼロから作る!ぼくのかんがえたさいきょうのSkill作成講座
ここからが本番です。自分だけのカスタムSkillを作る方法を、順を追って見ていきましょう。
中心になるのはSKILL.mdっていうファイル。これがSkillの設計図になります。
SKILL.mdファイルの構造
このファイルは、YAML形式の「自己紹介」部分と、Markdown形式の「取扱説明書」部分に分かれています。
YAMLフロントマター(自己紹介)
ファイルの最初に—で囲んで書く部分。Claudeが「こいつは何者で、いつ出番か?」を判断するための超重要情報です。
- name (必須): Skillの名前。人間が見て分かりやすいように(例: Brand Guidelines)。
- description (必須): Skillの能力と出番を説明する文章。ここが一番大事です。 Claudeはこの説明文を読んでSkillを呼び出すか決めるので、具体的かつ簡潔に書きましょう。
- version (任意): バージョン番号。1.0.0みたいにセマンティックバージョニングで良いでしょう。
- dependencies (任意): Skill内のコードが使うライブラリとか(例: python>=3.8, pandas>=1.5.0)を記述します。
---
name: Brand Guidelines
description: Apply Acme Corp brand guidelines to presentations and documents, including official colors, fonts, and logo usage.
version: 1.0.0
---
Markdownボディ(取扱説明書)
自己紹介の後の部分です。
ここに、ClaudeにやってほしいことをMarkdownで具体的に書いていきます。
箇条書きとかコードブロックとかを駆使して、分かりやすく手順を伝えるのがコツです。
リソースとスクリプトの追加
SKILL.mdだけでもいいけど、もっと凝ったこともできます。
- 参考資料: 長〜い資料とかテンプレートは、REFERENCE.mdみたいな別ファイルにしてSKILL.mdから参照させると、本体がスッキリして見やすいです。
- スクリプト: PythonやJavaScriptのコードをファイルとして同梱できます。これをSKILL.mdから呼び出せば、AIの曖昧さを排除した、カッチリした処理が実現できるわけです。
パッケージングとテスト
Claude appsやClaude Developer Platform(API)で使用する場合、作ったSkill一式は、フォルダごとZIPファイルに圧縮してClaudeにアップロードします。
この時、フォルダがZIPのトップに来るように圧縮するのがお作法。
テストも大事です。アップロードする前と後、両方で試しましょう。
特にdescriptionがしっかりと記述できているか、ちゃんと意図したタイミングでClaudeがSkillを呼び出してくれるかは念入りに確認しましょう。
Claudeの思考プロセスを覗き見ながら、「うーん、もうちょい説明をこう書くか…」みたいに試行錯誤するのが、結構楽しかったりします。
作成ベストプラクティス
- 一つの技を極める: 欲張らず、1つのSkillは1つのタスクに集中させましょう。複雑なことは、複数のSkillのコンボで実現する方が上手くいきます。
- 名は体を表す: descriptionはSkillの顔。Claudeが選択しやすいように、具体的に書きましょう。
- 急がば回れ: 最初は簡単な指示だけで作って、動くことを確認してからスクリプトとかを追加していくのが安全策です。
- バージョンを刻む: 機能を追加したり修正したりしたら、バージョン番号を更新する癖をつけると、後々「あの時のバージョンに戻したい!」って時に助かります。
公式のSkills
「いきなり作るのはハードル高い…」って方にも安心です。
Anthropicがすぐに使える便利なSkillをたくさん用意してくれてます。
https://github.com/anthropics/skills
これを参考にしたり、改造したりするところから始めるのがおすすめです。
実践!ダサいデザインはSkillで卒業
理屈は分かったけど、実際どれくらいすごいの?ってことで、公式ブログで紹介されてた面白い実践例を見てみましょう。
テーマは「フロントエンドデザインの改善」です。
Improving frontend design through Skills
悩み:AIが作るデザインって、なんかダサない?
これ、エンジニアなら一度は思ったことあるはず。
LLMに「ランディングページ作って」って頼むと、なぜか決まってInterフォントで、紫のグラデーションで…みたいな、いかにも「AIが作りました」感満載のデザインが出てきますよね。
これ、専門的には「Distributional Convergence(分布収束)」って言うらしいです。
要は、AIが学習データの中で一番「無難」なデザインを選んじゃう現象ですね。
解決策:デザインの「こだわり」をSkillに設定する
そこで登場するのが、デザインの専門知識を詰め込んだフロントエンドデザインSkill。
これをClaudeに与えることで、「無難なデザイン」から脱却させるわけです。
ここでのポイントは、フロントエンドエンジニアの視点で指示を出すことです。
「いい感じにして」みたいな曖昧な指示じゃなくて、「タイポグラフィはこう」「アニメーションはこう」みたいに、コードに落とし込めるレベルで具体的に指示するのが効いてきます。
フロントエンド改善Skill
ブログで紹介されてた、約400トークンのプロンプトがこちら。英語ですが、熱量がすごいのでぜひ感じ取ってみてください。
これから出てくるXMLタグで囲まれたコードは、SKILL.mdファイルのMarkdownボディ(取扱説明書)部分に書く指示の一例です。
YAMLフロントマターとは別の、Claudeへの具体的な命令部分ですね。XMLタグを使うのは、指示の範囲を明確にして、AIが「ここからここまでがデザインに関する指示だな」と理解しやすくするための、プロンプトエンジニアリングのテクニックの一つ。
必須ではありませんが、複雑な指示を整理するのにめちゃくちゃ有効です。
---
name: Frontend Design Skill
description: ...
version: 1.0.0
---
# Frontend Design Instructions
<frontend_aesthetics>
You tend to converge toward generic, "on distribution" outputs. In frontend design, this creates what users call the "AI slop" aesthetic. Avoid this: make creative, distinctive frontends that surprise and delight.
Focus on:
- Typography: Choose fonts that are beautiful, unique, and interesting. Avoid generic fonts like Arial and Inter; opt instead for distinctive choices that elevate the frontend's aesthetics.
- Color & Theme: Commit to a cohesive aesthetic. Use CSS variables for consistency. Dominant colors with sharp accents outperform timid, evenly-distributed palettes. Draw from IDE themes and cultural aesthetics for inspiration.
- Motion: Use animations for effects and micro-interactions. Prioritize CSS-only solutions for performance.
- Backgrounds: Create atmosphere and depth rather than defaulting to solid colors. Layer CSS gradients, use geometric patterns, or add contextual effects that match the overall aesthetic.
Avoid generic AI-generated aesthetics:
- Overused font families (Inter, Roboto, Arial, system fonts)
- Clichéd color schemes (particularly purple gradients on white backgrounds)
- Predictable layouts and component patterns
- Cookie-cutter design that lacks context-specific character
Interpret creatively and make unexpected choices that feel genuinely designed for the context. Vary between light and dark themes, different fonts, different aesthetics. You still tend to converge on common choices (Space Grotesk, for example) across generations. Avoid this: it is critical that you think outside the box!
</frontend_aesthetics>
日本語訳すると下記のようになります。
---
name: Frontend Design Skill
description: AIらしくない精度の高いUIを実現するためのスキル
version: 1.0.0
---
# Frontend Design Instructions
<frontend_aesthetics>
あなたは汎用的な「配布時」の出力に収束しがちです。フロントエンドデザインでは、これがユーザーが「AIスラップ」と呼ぶ美観を生み出します。これを避けましょう:驚きと喜びをもたらす創造的で特徴的なフロントエンドを制作してください。
Focus on:
- タイポグラフィ:美しく、ユニークで、興味深いフォントを選択してください。ArialやInterのような汎用フォントは避け、代わりにフロントエンドの美観を高める特徴的な選択肢を選びましょう。
- 色とテーマ:統一感のある美学を貫く。一貫性のためにCSS変数を活用。控えめで均一な配色より、主色に鋭いアクセントを加えた配色の方が効果的。IDEテーマや文化的審美眼からインスピレーションを得る。
- モーション:効果やマイクロインタラクションにアニメーションを活用。パフォーマンス重視でCSSのみの解決策を優先。
- 背景:単色に頼らず、雰囲気と奥行きを創出。CSSグラデーションの重ね合わせ、幾何学模様、全体的な美学に調和する文脈に応じた効果を追加。
Avoid generic AI-generated aesthetics:
- 使い古されたフォントファミリー(Inter、Roboto、Arial、システムフォント)
- 陳腐な配色(特に白地に紫のグラデーション)
- 予測可能なレイアウトとコンポーネントパターン
- 文脈に応じた個性を欠いた画一的なデザイン
創造的に解釈し、文脈に真に適合したと感じられる意外性のある選択してください。
明るいテーマと暗いテーマ、異なるフォント、異なる美学を変化させてください。
世代を超えて共通の選択(例えばSpace Grotesk)に収束する傾向は依然としてある。これを避けてください。
枠にとらわれない発想が極めて重要です。
</frontend_aesthetics>
ここまで具体的に「何を避けて」「何に注力すべきか」を教え込むことで、Claudeの出力は劇的に変わります。
実際に、このSkillを使った場合と使わない場合とでは、SaaSのランディングページやブログのデザインが、素人目に見ても分かるレベルで洗練されたものに進化していました。
プロンプトは同じ状態でSkillの有無で検証した結果が下記になります。
プロンプト「インベーダーゲームのLPを作成して」
1枚目:Skillsなし

2枚目:Skillあり
※画像の撮り方的に一部欠損が出ていますがブラウザで確認すると問題なく表示されていました

このように比較してみるとセクションごとの違いがあり、実際のLPデザインとしてすぐに使えそうですね。
まとめ:君だけの「さいきょうのスキル」を育て上げよう
Claude Skills、知れば知るほど奥が深いですね。
そして、とんでもないポテンシャルを秘めてますね。
これまで僕らが「AIには無理だろ」って諦めてた、専門的で手順の決まった作業を自動化できる。しかも、コードを組み合わせることで、その信頼性も担保できる。
これはもう、AIとの付き合い方が変わる、まさにゲームチェンジャーです。
Anthropicも、今後はもっとSkillを簡単に作れるようにしたり、会社全体でSkillを共有しやすくしたりする機能を強化していくみたいなので、ますます目が離せません。
ただ、正直なところ、まだ発展途上の機能なのも事実。
どこまで複雑なロジックを組めるのか、複数のSkillが予期せぬ干渉をしないかなど、まだ未知数な部分も多いです。
この辺りは、僕らアーリーアダプターが人柱…もとい、先駆者として色々試していくフェーズなんでしょうね。それもまた、一興ですが。
この記事を読んでワクワクしたなら、まずは公式リポジトリのサンプルSkillを触ってみるのがおすすめです。
そして、あなたの仕事の中で「これ、毎週やってて面倒だな…」って思う作業を一つ、Skillにしてみてはどうでしょうか。
きっと、AIが単なる検索ツールや文章生成器から、あなたの知識と経験を受け継いだ「頼れる相棒」に変わる瞬間を体験できるはずです。
- Introducing Agent Skills https://www.claude.com/blog/skills ↩︎
